お薬手帳を有効活用しましょう
あなたはお薬を何種類飲んでいますか? 気づいたらお薬の数が増えていませんか?
病気が増えたり、病気や症状ごとに病院を変えていると、お薬が増えていきます。お薬が多いと、同じ働きを持つお薬があって効果が強くなってしまったり、お薬同士の作用で好ましくない症状が現れる可能性があります。
これらの症状、もしかしたら薬の飲みすぎが原因かもしれません!
多剤・重複服薬とは?
多くの種類の薬が処方されていたり(多剤処方)、同じ効果の薬が処方されていると(重複服薬)、薬の効き方に変化が起きたり、副作用やふらつき等による転倒のリスクが高まるとされています。
このような「多くの薬の服用により身体に悪い影響を及ぼしている状態」をポリファーマシーといいます。
ポリファーマシーの問題点
副作用のリスクが高まります!
同じ効果の薬を重複で内服することで、薬の効き目が強くなったり、薬同士の飲み合わせが悪いと、体の不調につながります。一般的に、処方される薬が6種類以上になると副作用のリスクが高まるといわれています。
- ※治療で必要な薬が6種類を超えることもあれば、薬が少なくても問題が発生する可能性があります。薬の数が問題ではなく、中身が適切かが重要になります。
医療費の負担が大きくなります!
必要以上の薬をもらったり、ポリファーマシーによる副作用の治療のための受診が増えると、医療費の負担が大きくなります。
ポリファーマシーの対策
お薬手帳は1冊にまとめて受診時には必ず持参しましょう
1冊にまとめると、薬剤師が処方されている薬を確認し、効能が重複していないか、一緒に飲んでも副作用が起こらないか確認してもらえます。
市販薬・サプリメント・健康食品の内容もお薬手帳に書きましょう
処方された薬と同じ成分だったり、飲み合わせに影響する場合があります。薬剤師と共有できるようにメモしておきましょう。
かかりつけ医・かかりつけ薬局をもちましょう
普段から処方されているお薬や、体の状態を把握してもらえるよう、かかりつけの病院や薬局があると安心です。
同じ病気で複数の医療機関を受診することは控えましょう
自己判断せず相談しましょう
普段と違う症状が出たり、気になることがある場合は自己判断で服薬を中断せず、まずはかかりつけ医・かかりつけ薬局に相談しましょう。
組合の取り組み(重複・多剤処方通知)
重複・多剤処方通知とは
令和7年度から重複・多剤服薬の可能性のある方を対象に、薬の処方状況を示した通知書をお送りします。
対象者
建設国保の資格を有する方のうち、直近の医療機関受診状況等を確認し、3医療機関を受診し、9種類以上のお薬が処方され、副作用の危険性がある方
実施スケジュール
8月頃 対象者様に受診勧奨通知をお送りします |
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封筒でお届けします。中に入っている通知書をかかりつけ医、かかりつけ薬局にご持参し、服薬情報の確認をしてもらってください。 |
留意事項
このお知らせを受け取ったことにより、必ず服薬量を減らさなければならないということはありません。まずは、処方を受けている医療機関又は薬剤師に通知書をお見せください。