禁煙のすすめ
たばこについて
紙たばこや加熱式たばこ、水たばこ、葉巻などたばこには様々な種類がありますね。
嗜好品として広く普及していますがたばこの危険性を考えたことはありますか?
一度一緒に考えてみましょう!
たばこがからだに与える影響
たばこにはニコチンやタールのほか、様々な有害物質が含まれています。
喫煙を続けることでがんや脳卒中、呼吸器疾患、糖尿病、脂質異常症、高血圧などたくさんの病気に関連すると言われています。さらに手術の際、傷の治りが遅くなったり呼吸器合併症を引き起こす可能性を高くしたりします。
また、たばこは周囲の人が煙を吸ってしまう受動喫煙でも健康被害が出ることが分かっています。例えば肺がんや虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)は確実に関連があると報告されています。
さらにたばこが消えた後に残る化学物質を吸い込んでしまう三次喫煙(サードハンド・スモーク)という概念もあります。衣類やカーペットなどに付着してしまうため屋内で吸わないことが大切になってきます。
近年、分煙や禁煙への整備が進んでいるのはこのような背景があるからなのです。
たばこに関連する疾患
喫煙と関連深い疾患は肺がんとCOPD(慢性閉塞性肺疾患)がよく知られています。
これらはたばこに含まれる有害物質によって肺がダメージを受けることで発症リスクが上がってしまいます。
ブリンクマン指数=1日の喫煙本数×喫煙年数 で求めることができ、400以上では肺がんのリスクが上がり、700以上ではCOPD(慢性閉塞性肺疾患)や肺がんのリスクがさらに上がります。
また、妊娠中の喫煙には早産や低出生体重、胎児発育遅延などの危険が高まります。乳幼児突然死症候群(SIDS)は受動喫煙も原因であるとされています。
その他たばこに関連する疾患
がん(口腔・咽頭、喉頭、鼻腔・副鼻腔、食道、胃、肝、膵、膀胱、子宮頚部)、虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病、動脈硬化など
禁煙の必要性
先述の通り、たばこは有害物質を含み、自分のみならず周囲にも悪影響を及ぼします。
自分自身の健康、大切な人の健康を守るためには禁煙が求められます。
人生100年時代と言われています。長く健康に暮らしていくために禁煙に取り組んでみましょう!
禁煙のメリット
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット
その他のメリット
- たばこ代が浮く
- たばこの時間が無くなり時間的余裕ができる
- 肌の調子がよくなる
- ご飯がおいしく感じる
- 虫歯になりにくくなる
禁煙にチャレンジ!
自分にあった方法で挑戦してみましょう。
禁煙の方法
- 禁煙外来を利用する
- ニコチンガムやパッチ等を使用する
- 禁煙相談、禁煙支援を利用する
- 周囲に禁煙宣言をする
吸いたくなった場合
- ノンシュガーの飴やガムを口にする
- 冷たい水やお茶を飲む
- ストレッチなど身体を動かす
禁煙外来
皆さん、禁煙外来をご存じですか?
以前禁煙にチャレンジしたが失敗した人、専門家の指導を受けながら禁煙したい人は禁煙外来がおすすめです。
これらの条件を満たすと保険適応で禁煙外来を受けることができます!
※1年以内に保険を使った禁煙治療を受けていないこと
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喫煙の健康への影響について詳しく知りたい方は、以下もご確認ください。
厚生労働省 e-ヘルスネット 喫煙
参考文献:厚生労働省 e-ヘルスネット